天使のお便り 翼の国へ


天使のお便り 翼の国へ 第10回 「憧れの世界 天空」

 青く澄み渡る空を見上げていると気持ちがいいですよね。
快晴でなくても、ふんわり浮かぶ雲を見てるとのんびりした気分に なります。そう「雲のに乗ったらどんなにきもちいいか」なんて思った 人はいませんか? 

きたの先生の絵を見てると、これと同じような青い背景をもつ作品に 多く出会います。

身近な青空としては、「太陽の娘 ひまわり」の晴れ渡る青空がまず思い出されます そしてもう少し視線を上に向けると「空の天使」や「セレスティアル−天上の調べ」など 空や天空、さらに上の星たちの世界が登場します。そしてなにより登場する天使 たちには翼があり、空を高くどこまでも自由に飛んでいけるような感じです。

人類は20世紀になるまで、空は仰ぎ見るだけの憧れの世界でした。 しかし今や高度1万メートル上空を大勢の人間が行きかい、宇宙ステーションには 常時数名の人間が生活する世の中になりました。

しかし、そんな世の中だからこそ、空のかなたに天使たちの神聖な世界があるとだと 青空を見上げていると感じてしまいます。それは精神の高み、理想の世界ではないで しょうか。

 実際、高い山で見る空は平地と違い、怖いほど澄んだ青さを持ってます。 飛行機の窓から見た高い空の上は雲もなく、するどい太陽と青い大気の支配する 神秘的な世界でした。絵画の世界でもスイスの画家セガンテーニの描くアルプス 風景にはそんな神々しさをあります。

 きたの先生の描く天空の世界はそんな神秘的な世界であると同時に天使の住まう 暖かくやさしい世界であるのが特徴です。なにか、私たちの世界を天空の上から やさしく見守っているという感じを強く持ちます。

もちろん、空はいつも晴天ではなく、時には厳しく激しい姿を示します。 しかし、雨も草花には必要なものであるし、雨ばかりが続くということもありません そう、先生の作品にも「雨の宮」「虹の宮」のように雨や虹を司る天使が登場します

大雨はずぶぬれになり、雪の日は転んだりしますが、これも天空の天使たちの 贈り物 と思えば・・・・ うーん 少しは楽しいかな

 いつも時間に追われ、前を見てばかりの生活ですが、たまには窓を開け深呼吸と ともに心を天空高く飛び立たせてはどうでしょうか。きっといままと違うなにかが 見えてくるにちがいありません。

 

2006/06/24



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