タイトルは《椛風》(もみじかぜ)、紅葉の季節をイメージして描きました。 きたの先生の絵に出合ってからもう8年ほどになりますが、先生の作品によって目指す絵のイメージが大きく変わったように思います。 一瞬をそのまま閉じ込めたように、今にも動き出しそうな強い意志を秘めた瞳、硬くひんやりとした感触が伝わる水晶、音楽やにおいさえ伝わってくるような空気。 先生の作品の前に立つと、ひとつの絵の向こうに、描かれた世界がほんとうに広がっているように感じます。 高校の時、全財産をはたいて買った自選画集は、一生の宝物です。 どんなに悲しいときも、ページを繰るうちに、心が洗われて、優しい気持ちになれます。 そして、こんな世界をいつか描けたらと、夢をも与えていただいています。 これからも、先生への憧れの気持ちを原動力に、精進してまいりたいと思います。 |