えんじぇるはぁとにお越しのみなさまへ


まねき猫さんによせて

 えんじぇるはぁとの管理人の、みどりんさんからのご報告にありましたとおり、今年始め、管理人のお一人である、まねき猫さんが急逝されました。
 私もみどりんさんも突然の報せに驚き、茫然とし、しばらくは、大切な仲間を失った悲しみとともに、信じられない気持ちでいっぱいでした。
 このことをこんな風に書くのには、本当はまだ時間が必要な気がするくらい、なかなか事実を受け入れられず、みどりんさんも私も、このサイトでどんな風に彼のこと発表したらいいのかとまどいましたが、まねき猫さんへの想いを、今はただ記したいという思いから、この文章を書かせて頂きます。

 まねき猫さんは、このホームページを開かれるずっと以前から、私を応援してくださっていた方です。
 えんじぇるはぁとも、同じ想いを持つみどりんさんとともに、私の作品や創作活動を心から想って応援してくださるため、そして同じように応援してくださっている皆様とのつながりをはぐくんで、オアシスのようなページをネット上につくろうという気持ちから開設して下さいました。

 いつも私の作品に優しいまなざしを向け、暖かく、繊細な心で理解しようとして下さったまねき猫さん。
 ご本人も本当に誠実で優しく、この世界への純粋な愛情を心に大切に持って生きておられる方でした。
 彼が残してくれた文章や写真の中には、そんなまねき猫さんの想いが満ちあふれています。
 慌ただしい日々の中、彼のブログの文章に何度、心を和ませたか。
 きっと同様の気持ちでご覧になっておられた方がたくさんいらっしゃることでしょう。
 まねき猫さん自身、ファンタジーや夢の世界や美しい自然を愛する一方、現実社会でも優秀な方であるが故に毎日たいへんお忙しいお仕事に携わっておられ、そんな中でこのサイトでのみなさんとのやり取りが、彼にとって貴重な安らぎの一時だったのではないかと思います。
 きっともっとやりたいことがたくさんあったことでしょう。

 報せを受けてから今まで、サイン会や他の機会にお会いしたり、お話をしたりした生前の彼の姿や言動を思い出すと共に、まねき猫さんのブログを読み返し、彼が私の作品を大切に思い,作品についてどんなに多くの大切なことを語って下さったか改めて確認しました。
 そしてお会いした時の、ひとときひとときが、どんなに貴重だったかを思い知りました。
 今では、季節を知らせる小さな花を見つけたり、優しい風を感じるたびに、まねき猫さんを思い起こします。
 私たちは、まねき猫さんを親愛を込めて“猫さん”と呼んでいました。
 今はただ、静かな気持ちで、私たちの猫さんに、ほんとうにほんとうにたくさんのありがとうを伝えたいばかりです。
 もうお会いできない事は寂しすぎるけれど、猫さんが私たちに残して下さったたくさんの贈り物を、これからも大切にして生きて行こうと思います。
 猫さんの文章や写真の中に猫さんの心は永遠に生きています。
 そして私たちの心の中にも。
 えんじぇるはぁとのみどりんさんと皆さんのやりとりや、私の創作活動を、猫さんは、きっと天からずっと見守っていてくれるでしょう。彼が好きだったたくさんの天使たちと共に。
 まねき猫さんと同じく、いつも優しく純粋な想いをもったみどりんさんが、えんじぇるはぁとを続けて下さる事は、きっと猫さんの願いでもあり、応援してくれているに違いありません。
 どうぞ皆様、時に彼のブログ<妖精のつぶやき>を開けて、まねき猫さんの心とともに、この世界の美しいもの、清らかなものを、みなさんの優しい瞳で見つめて下さい。

 猫さんの魂が、永遠に安らぎの中にありますように。
 心よりご冥福をお祈り申し上げます。

                                 きたのじゅんこ

 


2009年10月うつのみや妖精ミュージアム展示会を終えて New
2009年10月まねき猫さんによせて New
2009年01月
2006年01月
2004年12月
2004年04月
2003年12月

プロフィールに戻ります